鶏むね肉は安くて使いやすいので、我が家の冷蔵庫によく入っている食材のひとつです。
でも、ひとつだけ困ることがあります。
火を通しすぎると、パサパサになりやすいこと。
以前、夕飯に鶏むね肉を焼いたときのことです。
味付けは悪くなかったのですが、食べてみると少し固く、家族も途中からお茶を飲みながら食べていました。
「安いから」と買っても、美味しく食べられなければ意味がありません。
それから、焼き時間や肉の厚さを少しずつ変えて試すようになりました。
今回作るのは、その中でも我が家で評判が良かった鶏むね肉の大葉チーズ挟み焼きです。
大葉の香りと、とろりとしたチーズのおかげで淡白な鶏むね肉でも満足感があります。
そして何より大切なのが、鶏むね肉を薄く開き、片栗粉を使って水分を逃がしにくくすること。
特別な料理ではありませんが、少し作り方を変えるだけで仕上がりがかなり変わりました。
材料(2〜3人分)
- 鶏むね肉 1枚(約300〜350g)
- 大葉 6枚
- スライスチーズ 3枚
- 塩 少々
- こしょう 少々
- 片栗粉 大さじ1〜2
- サラダ油 小さじ2
- 酒 大さじ1
甘辛だれ
- しょうゆ 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
- 酒 大さじ1
調味料も特別なものは使いません。
冷蔵庫に大葉とチーズがあれば作れるので、「今日のおかずを買い足したくない」という日にも便利です。

鶏むね肉をパサつかせないために最初にすること
今回、一番大切にしているのは肉の厚さをなるべく均一にすることです。
鶏むね肉は場所によって厚さがかなり違います。
厚い部分をそのまま焼くと、中心に火が通るころには薄い部分が加熱されすぎてしまいます。
そこで厚い部分へ包丁を横から入れ、観音開きにします。
さらに厚いところだけ包丁の背や麺棒などで軽くたたき、厚みをそろえます。
強くたたく必要はありません。
目標は「薄くすること」より、厚さの差を小さくすることです。
この方法に変えてから、焼き上がりのパサつきがかなり減りました。
大葉とチーズを挟みます
開いた鶏むね肉に軽く塩、こしょうをします。
その上に大葉を置き、半分に切ったスライスチーズをのせます。
ここで私が以前失敗したのが、チーズを端までたっぷり入れてしまったこと。
焼いている途中で溶けたチーズが全部フライパンへ流れ出してしまいました。
美味しいのですが、これでは「チーズ入り」の意味がありません。
それ以来、チーズは肉の端から1〜2cmほど内側に置くようにしています。
そして鶏肉を半分に折りたたみ、外側へ片栗粉を薄くまぶします。
片栗粉はたれを絡みやすくするだけでなく、肉の表面をしっとり仕上げる役割もしてくれます。

焼くときは「強火にしない」
フライパンに油を入れ、中火より少し弱めで温めます。
鶏肉を入れたら、最初は触らずに焼きます。
表面に薄い焼き色が付いたら裏返し、酒大さじ1を加えてふたをします。
ここから弱火でじっくり火を通します。
強火で一気に焼いたほうが早そうですが、鶏むね肉の場合は外側だけ固くなり、中がまだ生ということがあります。
私は以前それで何度も焼き直しをして、結局パサパサにしてしまいました。
厚みにもよりますが、蒸し焼きにして中心までしっかり火を通す方が失敗しにくいです。
※鶏肉は生焼けにならないよう、中心部まで十分に加熱してください。
甘辛だれは最後に
鶏肉に火が通ったら、しょうゆ・みりん・砂糖・酒を合わせたたれを入れます。
ここからは焦げやすいので、火を少し弱めます。
フライパンをゆっくり動かしながら鶏肉の両面に絡めます。
しょうゆの香ばしい匂いがして、たれに照りが出てきたら完成です。
切った瞬間、中からチーズが少しとろりと出てきます。
大葉の緑色も見えるので、普通に鶏むね肉を焼くより食卓が華やかになります。

チーズが流れ出るときは?
少しくらいチーズが出るのは問題ありません。
むしろフライパンで焼けたチーズは香ばしくて美味しいです。
ただし、ほとんど流れてしまう場合は、
チーズの量が多すぎる・端に置きすぎている・肉を薄くしすぎて破れている
このどれかを確認してみてください。
私はチーズを小さめに折りたたんで中央へ置く方法が一番扱いやすく感じました。
翌日のお弁当に入れるなら
夕飯用に作るとき、私は少し多めに作ることがあります。
翌朝、小さく切ってお弁当に入れられるからです。
ただ、チーズ入りなので暑い季節は長時間常温に置かず、十分に冷ましてから詰め、適切な温度管理をしてください。
お弁当用なら、夕飯より少しだけ濃いめの甘辛味にすると冷めても美味しく感じます。
大葉が余ったときの保存
大葉は一度に全部使い切れないことがあります。
私は茎の部分だけ少量の水に触れるようにして容器へ入れ、冷蔵庫で保存しています。
葉全体を水につけっぱなしにすると傷みやすくなるので、様子を見ながら早めに使います。
翌日は刻んで冷奴にのせたり、卵焼きに混ぜたりすると無駄になりません。
一つのレシピのために買った食材を最後まで使い切れると、少し得をした気分になります。
味を変えるならこんな組み合わせも
甘辛味に飽きたら、梅肉を少し加えるのもおすすめです。
大葉+梅なら、暑い日でもさっぱり食べられます。
チーズを使わず、大葉と薄切りにした長ねぎを挟んでも美味しく仕上がります。
逆にボリュームが欲しい日はチーズを少し増やし、仕上げに黒こしょうを振ると大人向けの味になります。
一つの基本レシピを覚えておくと、冷蔵庫の中身に合わせて変えられるのが家庭料理のいいところだと思います。

今日作って分かったこと
鶏むね肉は「安いけれどパサつきやすい食材」と思っていました。
でも、厚さをそろえる、強火にしない、蒸し焼きにする。
この3つを意識するだけでも仕上がりが変わります。
料理を長くしていても、毎回完璧にできるわけではありません。
チーズが全部流れてしまった日もあれば、焼きすぎて固くしてしまった日もあります。
でも、その失敗から「次はこうしてみよう」と少しずつ変えていくのも、家庭料理の面白さなのかもしれません。
この日は料理を切っていると、首に緑色の手ぬぐいを巻いた柴犬がいつの間にか足元まで来ていました。
もちろん人間用の味付けをした料理はあげられませんが、いい匂いだけは気になるようです。
今日も家族の「美味しい」が聞けたので、それで十分。
また冷蔵庫にある身近な材料から、新しい一皿を作ってみようと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
シバクッキングママでした。
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